時間に厳しい日本人

よく言われることですが、日本人はとても時間に細かい国民です。待ち合わせには前もってやって来て遅れないのはもちろん、電車でもぴったり時間通りの運行が当然です。何百キロの距離を走ってくる電車が、たとえ2、3分でも遅れればたちまちホームの人たちは時計を取り出してイライラし始めます。駅でも、遅延情報として「ただいま、電車が2分ほど遅れて運行しております」といった放送をよく耳にしますが、たった1分や2分くらいでそこまで大げさにしなくてもいいじゃないか、とも思ってしまいます。しかし、それはあまり急いでいない人の感覚であって、一分一秒を無駄にすることもできない忙しいビジネスパーソンとしてはそんな呑気な事を言っている場合ではないのかもしれません。

日本人が時間に厳しい一方で、時間に対する感覚の緩やかな国としては例えばインドがあります。インドではバスや電車などが時間通りに動かないのは当たり前で、時刻表などはあってないような状態です。まだ来そうにないから大丈夫だとタカをくくっていたら気づいたときには乗り物が出発していた事もあれば、前日のバスが今日になってやって来る事もよくあると言います。他人が待ち合わせに遅れることについても、「人を待っているのが楽しい」と言って全く気にしていません。

これはもはや国民性や文化の問題なのでどうすることもできませんが、もしそういう国に行ったとすれば「郷に入りては郷に従え」しかありません。自分の感覚だけでイライラするのではなく、よその文化では日本とは違った感覚を楽しむ余裕も必要です。

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